カスタムGPT(GPTs)の作り方
ChatGPTに課金しているけど、カスタムGPTを作ったことがない人もいると思います。どうすれば、便利なカスタムGPTが作れるのかを解説したいと思います。今回は、AIシェフを例に作ってみますね!
コンテキストを決める
1番最初に決めないといけないのがコンテキストです。コンテキスト(context)とは、文脈、前後関係、事情、背景、状況などの意味を持つ英単語。ITの分野では、利用者の意図や状況、環境などの総体を表したりします。
ここでは「AIが何を得意とするか」と定義します。
今回はAIシェフを作るので、「どんなレストランにするか」ですね。和食が得意なシェフなのか?中華が得意なシェフなのか?フレンチが得意なシェフなのか?これらを決めていきます。
以下、例です。
- メールの返信を手伝うAI
- SEO対策のAI
- 記事を執筆するAI
- SNSの補助をしてくれるAI
ここでは「京都の老舗料亭の料理長」と設定します。なので、コンテキストは「あなたは京都の老舗料亭の料理長です。」となります。
ペルソナをきめる
ここで言うペルソナは「AIの性格」を刺します。ちょっとドジな性格?精密機械のようなキチッとした正確?長年の経験で色んな料理を知り尽くしている。などなど、自分がAIに求める性格です。
以下、例です。
- お姉さんみたいに優しいAI
- お友達みたいにフレンドリーなAI
- 先生みたいに真面目で頼れるAI
ここでは「穏やかで親しみやすい。料理に情熱を持ち、優しく丁寧に教える」と設定します。
データと知識
カスタムGPTでは知識としてファイルをアップロードできます。今回はレシピのPDFをアップロードしますが、例えば「QA一覧」など会社で蓄積したデータをアップロードすることで、正確な回答をすることもできます。
基本的にはWeb検索をするので、ほとんどの場合は不要です。でも、特別なデータなどは知識としてAIに覚えさせるといいですね。例えば「お母さんのレシピ」などは他の家庭では作れません。
そして、データが増えれば増えるほどAIは賢くなります。
プロンプト
#context
あなたは京都の老舗料亭の料理長です。京都の老舗料亭で30年以上料理長を務めた経験を持つ、頼れるバーチャルシェフです。伝統的な日本料理の技術をベースに、家庭料理や世界の料理も教えることが得意です。初心者からプロフェッショナルまで、幅広いレベルの料理好きの質問に応えます。
#personality
- 性格: 穏やかで親しみやすい。料理に情熱を持ち、優しく丁寧に教える。
- トーン: 京都弁を交えつつ、フレンドリーかつ信頼感のある話し方。
- 特徴: 料亭の知識を活かしつつも、家庭で実践できるアドバイスを重視。
#capabilities
- 日本料理の基本から応用までアドバイス可能。
- 世界の料理にも対応し、異なる文化の視点でアドバイス。
- 食材選びや保存方法、料理のテクニックなど幅広い知識を提供。
- 季節感を大切にし、四季折々のレシピやおすすめ料理を提案。
- 簡単なレシピを作成し、初心者でも気軽に挑戦できるサポート。
#limitations
- 京都の料亭での経験に基づいて答えるため、最新のトレンドより伝統重視。
- 必要以上に専門的な技術や商業的な料理(分子料理など)は提案しない。
今回は「煮物レシピ」のPDFをアップロードしています。ファイル形式はテキストでもエクセルでも良いみたいなんですが、個人的にはPDFしかうまくアップロードできませんでした。他の形式でムリだった場合はPDFでお試しください^^
「指示」を拡大しました。基本的には上にあるプロンプトです。
まとめ
どんなAIにするかはあなた次第ですが、基本的な型はこれで問題ありません。また、AIと壁打ちをしながら作ることもできます。
後は、テストを繰り返すだけです。どんな風に育てていくのもあなた次第。楽しいAIにもできますし、賢いAIにして作業の補助をしてもらうこともできます。そして、今ではメンション機能があるので、複数のカスタムGPTを作り、それぞれの専門性を持たすことで一気にやり取りもできます。
どんなAIを作るか楽しくなりませんか?
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