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「トヨタのPDCA+F」これを読めばPDCAがわかる!

書評

評価 :4/5。

トヨタのPDCA+Fは本当にわかりやすい!

トヨタ関連の書籍も、PDCA関連の書籍も結構な数を読みました。特にトヨタ関連は学びが深い!その中でも、この「トヨタのPDCA+F」はドンドン読み進めることができます。また、例がわかりやすいので、即実践に移すことができるでしょう。

そもそもPDCAって?

Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の仮説・検証型プロセスを循環させ、マネジメントの品質を高めようという概念です。

最近ではPDCAは古い!なんて言われることもありますが、読んでみると納得する部分も多く、ベースの考え方になるでしょう。どんな手法も廃れていきますが、まだまだ現役で使えるサイクルですよ。OODAやSTPDといった手法が流行っているそうです(念の為)

OODAとは、Observe(観察する)、Orient(状況や方向性を判断する)、Decide(意思決定をする)、Act(行動する)の頭文字を取ったもので、「ウーダ」と読みます。

STPDとは、See(現状を見る)、Think(分析する)、Plan(計画する)、Do(実行する)の頭文字を取ったもので、業務改善を行っていくためのマネジメント手法です。

色んな手法がありますが、まずは基本のPDCAを学ぶのも悪くないでしょう。

+Fって?

一般的にはPDCAだけですが、トヨタは「+F」も重要視しています。Fとはフォローのことで、横展開や失敗レポートなどを共有したりします。これは大企業ならではの発想かも知れませんね。

しかし、読み続けていくとこのフォローが重要なのも理解できます。

ただ、興味を持ち続けること。継続すること。他から学ぶこと。これは個人でも十分に可能です。ある意味、横展開や失敗レポートより重要だと思います。なので、この書籍は会社に属する人だけでなく、個人でも十分に実践出来ると考えます。

5つのなぜ

これはトヨタ関連の書籍を読んだことがある人には馴染があると思います。呼び方は違いますが、この「なぜ」を取り入れている企業も沢山あります。個人的にも実践したこともあります。

例えば、ボクの場合はSEなのでバグがでたときに使います。「なぜ、〇〇なバグがでたのか?→他にも同じロジックを使っているプログラムがあったから」「なぜ、他のプログラムを見落としたのか?→設計書に反映されていなかったから」「なぜ、設計書に記載がなかったのか?」・・・

このような感じで、原因を突き詰めます。この書籍では「真因」と読んでいましたね。

このように、原因(真因)を特定できなければ改善はできません。課題解決も同じですよね。本当に原因があるのはどこなのか?そのため、この「なぜ」という問いかけは不可欠になります。

成長への執念

個人でも企業でも、成長は必須です。停滞は退化しているのと同じです。PDCAは1度回して終わりではありません。何度でも何度でも回してこそ意味があります。もっと改善できないか?もっと良くできないか?もっと便利にならないか?

この、成長への執念がトヨタをトップ企業にお仕上げたのでしょう。

SEをしていたとき、プログラマーが書いたプログラムをレビューすることが多かったんですね。その時の視点は、もっと簡潔に書けないか?ムダな処理はないか?重複する処理はないか?などの視点でレビューをしていました。プログラムは人によって差があります。良く言えば個性がでます。

だからこそ、標準化にする必要もあるんですね。

バグを出さないことはもちろん、ユーザが快適に使えるシステムにするのがSEの仕事です。なので、細かい性格になりました(笑)

でも、今以上。これが大事だと思います。

まとめ

トヨタ関連の書籍も、PDCA関連の書籍も沢山あります。ですが、個人的にはこの「トヨタ式PDCA+F」1冊あれば他の関連書籍は不要だと考えます。トヨタのPDCA+Fをよく理解し、実践し、そしてそれでも物足りなくなったら新しい関連書籍を買い足せば良いと思います。

そして、最近の主流のOODAやSTPDなども組み合わせるのも良いと思います。

人間なので、向き不向きもあるでしょう。どれがいい手法かはやってみないと分かりません。ですが、ベースをPDCAと考えたとき、「トヨタのPDCA+F」は理解しやすい1冊です。


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