環境に左右される人生

ライフスタイル

人生を変えるには環境を壊すしかない!

自分の周りの環境には満足していますか?それは、会社や家庭、学校なんかもそうです。人は何かに属しながら生きていくもの。1人きりで生きていくことはありません。でも、だからこそ、環境は大事なんですね。

環境次第で、人間は変わります

良い環境を作れるか、悪い環境を作ってしまうのかで全然違います。しかし、子どもの頃は親が用意した環境に身を委ねるしかありません。親が金持ちなのか貧乏なのかでも全然違います。

もちろん、親が金持ちだから子どもも漏れなく金持ちになるとは限りません。逆に親が貧乏だからと言って、その子どもが貧乏のままということもありません。最終的には、自分が作る環境で変わります。ですが、基本的な部分。コアになる部分を考えると、ほとんどの場合は環境に依存するでしょう。

金持ちになる環境・貧乏になる環境

「ウチは貧乏だから」そんな風に親から言われた人もいると思います。逆に裕福な家庭に育った人は「自分が貧乏になること」を想像すら出来ません。

そう、この時点でバイアスがかかっているのです!

認知バイアスの一種である、アンカリング効果や社会的バイアスの一種であるステレオタイプが関係します(※用語の詳細は後ほど)。「ウチは貧乏だから」と言われた子どもは「自分は貧乏だ」と認識します。つまり、最初に受け取った「貧乏」がアンカーとなります。

この「貧乏」と認識してしまうことで、将来の可能性を狭めてしまう可能性があります。逆に、裕福な家庭の子どもは「現状が当たり前」と認識します。

裕福がアンカーとなった子どもは、貧困を現実的に想像することが難しくなるんですね。

また、「貧乏な家庭 = 将来も貧乏」「裕福な家庭 = 将来も裕福」というステレオタイプが暗黙の了解になります。このようなステレオタイプは、個人の努力や能力とは無関係に将来の可能性を決めつけるという可能性があります。

親の背中を見て育つと言いますが、まさにその通りになるんですね。

もちろん、全員が全員当てはまるわけではありません。自分で環境を壊し、貧乏から成り上がる人も沢山います。逆に、裕福なのを当たり前に思いすぎて、金銭感覚がバグってしまう。生活水準を下げれないので、ゆくゆくはお金がなくなってしまう。そんな人もいます。

また、確証バイアスや自己成就予言が複雑に絡み合う可能性があります。「どうせ自分には無理だ」と考えるのは、確証バイアスの一種とも言えますし、「自分は貧乏なままだ」と思い込むことで、実際に貧困から抜け出せなくなる可能性があります。

そして、住んでる場所でも環境は変わります。

これは個人的な経験ですが、ボクは転校を1度経験しました。学力が高く、意欲的に勉強に取り組む小学校から、いわゆる不良が多い小学校に転校しました。

何が言いたいのか分かりますよね?(笑)

付き合う友人によっても環境は大きく変化します。これは、大人になっても同じです。建設的な会話が出来ない友人と、建設的な会話が出来る友人とでは楽しさも違います。前者はグチや不満が多いんですよね。そんな話を聞いていても気分もよくありませんし、楽しくありません。

そして、ネガティブな情報の方が、ポジティブな情報よりも強い影響を与えるのでネガティビティバイアスが働きます。そして、その友人はほぼほぼ確定でお金持ちではありません。

バイアス:偏りや先入観、偏見を指す

認知バイアス:人間が物事を判断する際に、直感や過去の経験に基づく先入観によって非合理的な判断を下してしまう心理的傾向

アンカリング効果:最初に提示された情報や数値が、その後の判断や意思決定に大きな影響を与える心理的現象

社会的バイアス:特定の個人やグループ、性別、民族などに対して無意識または意図的に偏った判断を下す傾向

ステレオタイプ:特定の集団や属性に対して一般化された固定観念やイメージを指す

確証バイアス:、認知バイアスの一種であり、自分の先入観や信念を支持する情報を選択的に集め、反対の証拠を無視または排除する傾向

自己成就予言:ある事柄についての信念や期待が、その信念や期待を持つ人の行動に影響を与え、その結果としてその事柄が実現する現象

ネガティビティバイアス:人がポジティブな情報よりもネガティブな情報に対してより強く反応し、記憶にも残りやすい傾向

コンフォートゾーンから抜け出す

まずはコンフォートゾーンから説明をした方がいいでしょう。コンフォートゾーンとは、個人がストレスや不安を感じずに過ごせる、心理的に安全な領域を指します。心理的に安全な領域とは「リスクを取らなっくても安心していられる場所」なんですね。

もっと、言えば「不安やストレス」を抱えなくてもいい。そんな状態をさします。そして、人間は変化を嫌う生き物。なので、環境を変えたくないのが心理なんですよね。

なぜ環境を変えたくないのか?それは、居心地がいいから。

では、なぜ、居心地がいいコンフォートゾーンから抜け出せないのか?人間は変化に対する不安や恐怖を感じるんですね。そして、リスクを避けます。だから現状維持をするんですが、それは生存本能に基づいているからなんですね。

例えば、狩猟で生計を立ててたはるか昔。この森には獲物がいるけど、他の森には獲物がいるかわかりません。だったら、少なくとも獲物のいる森を選ぶんですよ。

この人たちにとっては、獲物が取れるこの森が居心地が良いコンフォートゾーンです。

ただ、居心地の良い環境にずっといると成長は出来ません。また、自分の能力やスキルを最大限に発揮することも難しくなります。マンネリ化するので、退屈な毎日にもなるでしょう。そして、出てくるのは不満やグチばかりになります。コンフォートゾーンから抜け出さないと「弱い自分」が出来上がってしまうと言っても過言ではないでしょう。

なので、コンフォートゾーンから抜け出すことこそが、自分の成長に繋がります。また「貧乏のまま」というような考え方もコンフォートゾーンにいるからこそ。自分の成長や可能性を広げるためには、コンフォートゾーンから抜け出す必要があります。

コンフォートゾーンを抜け出すとラーニングゾーン(またはストレッチゾーン)に移ります。画像にあるように、挑戦することや成長が出来るゾーンになります。

ラーニングゾーンでは、多少のストレスや不安を伴いますが成長するにはこのゾーンに入るしかありません。ただ、そうは言っても。。。ですよね。人間は中々環境や習慣を変えることはできません。先ほどもお伝えした「生存本能」があるからです。

では、このコンフォートゾーンからラーニングゾーンに移る(環境を変える)方法があるとしたら?

心理的ブロック

心理的ブロックと言うと、難しく感じるかも知れません。ですが、それはすべて誤ったナラティブ(思い込み)なんですね。そう、原因は誤ったナラティブ!

過去の失敗や挫折が原因で、自分の能力を低く見積もってしまうナラティブ。お金持ちはみんな悪いことをしていると思うナラティブ。みんな私を嫌ってると思うナラティブ。自分にはスキルがないから転職はできないと思うナラティブ。あの人は特別だから自分にはできないと思うナラティブ。自分は三日坊主だから何をしても続かないと思うナラティブ

あげればキリがないぐらいナラティブに支配されているんですよ!

では、どうすれば誤ったナラティブを改善できるのか?簡単に言えば、ナラティブの上書きです。ここで、トヨタの「なぜなぜ」を使うと良いでしょう。

トヨタのなぜなぜは、課題の根本原因をつきとめるまで「なぜ」を繰り返します。これを応用すると、誤ったナラティブの正体がわかります。正体さえわかれば、ナラティブの上書きは簡単にできます。すると、成功体験が増えていきます。

一気に変える必要はありません。少しずつで大丈夫です。少しずつ変化することで、現状維持バイアスも変わります。良い方向にです。

少しずつコンフォートゾーンから外れていき、ラーニングゾーンとコンフォートゾーンを行き来しながら成長していけるのです。もう、こうなってしまえば習慣ですよね。習慣になったことは中々直りません。それに、いい意味の習慣なんですから。

すべての「できない」はナラティブです。50歳を超えて、オリンピックにでる!とかは体力的にも無理かもしれませんが、ほとんどのことは出来るようになります。

あなたのナラティブはどんなナラティブでしょうか?

トヨタの「なぜなぜ」活用例

: 「自分にはスキルがないから転職はできない」というナラティブを解消する場合
 1. なぜスキルがないと思うのか? → 「資格を持っていないから」
 2. なぜ資格を持っていないとダメだと思うのか? → 「求人情報に資格が必須と書いてあったから」
 3. なぜ資格が必須と書かれているのに、本当に必要なのか? → 「資格がなくても経験で採用されている人もいる」

環境を壊す

ここまでくれば、外的要因を変えるだけです。しかし、これが結構面倒くさい(笑)外的要因って、相手がいますからね。

会社でも家庭でも相手がいます。友人関係にも相手がいます。生きていく限り、自分以外の人と関わることは必須です。中には山奥で1人で暮らしてい人もいますが、そんな人でも買い物をするときは相手がいますからね。

全く、人間関係をなくすことはできません。が、人間関係をスッキリさせることはできます。

良好な人間関係だけにすれば良いんです。簡単です。不要な人間関係はドンドンなくします。自分がすごしやすく改善しましょう。

それだけでは不十分です。不要な仕事していませんか?不要な夫婦ケンカをしていませんか?グチや不満しか言わない友人と酒を酌み交わしていませんか?不要なモノをデスクに置いていませんか?あなたの周りには不要なモノがあふれかってます

例えば、1日に何度もメールチェックやSNSの徘徊をしていませんか?上司に誘われて、飲み会に参加していませんか?グチや不満を延々と聞き続けていませんか?

これは、時間の無駄使いです。時間は自分にとって大事なリソースです。

会社でも家でも、デスクの上が散らかっていませんか?物理的な空間が整うことで、頭の中もクリアになります。すると、仕事や勉強もはかどります。そして、持ち物が多くなればなるほど、「無意識のストレス」になります。自分のパフォーマンスを上げるためにも、定期的に見直しましょう。

環境を壊すと言っても、何も無駄を省くだけではありません。環境を良くするなら、ポジティブな人と関わるようにしましょう。

ポジティブな人と関わると、自分もポジティブになれます。夢や希望を語っている人といると、自分も「よし!やろう」というきになります。また、成功している人とも積極的に関わりたいですね。すべてが勉強になります。

失敗談を話してくれるかも知れません。そこには、気付きもあるでしょう。仲良くなると、思考や習慣も分かるかも知れませんね。


環境を新しくする。これは、よりよい自分になるための一歩にすぎません。不要なモノや関係を手放し、新しい環境を作ることで驚くほど前進します。なりたい自分に近づけるのです。5年後や10年後にあなたはどうなっていたいですか?

まとめ

  • 環境とバイアスの関係
  • コンフォートゾーンへ
  • 誤ったナラティブ
  • 新しい環境へ

人間はほとんどと言っていいほど、バイアスとナラティブに左右されます。しかし、バイアスもナラティブも自分が認識することで変えることができます。

行動科学や行動心理学で沢山の研究結果もでています。だから、バイアスとナラティブを知って人生を変えた人は沢山いるということ。あなたも自分の思う人生を送れるようになるんですね。バイアスとナラティブと向き合って、環境を変えるだけです。

少しずつコンフォートゾーンへ移り、習慣化すればこっちのモノです。そして、その変化は劇的です。不要な人間関係や不要なモノを断ち切りましょう。

あなたは自由なんです!

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